駄菓子のキャベツ太郎が大好きで
童話キャベツ太郎を考えてみました。
少し長くなってしまった・・
はじめて童話を作ってみたので
読みにくいとこも
あると思いますが、、
お時間あるときに
読んで頂けると幸いです
キャベツ太郎に
キャベツ感はあんまり感じないんだよなぁ
でも、まっいっか(^-^)
キャベツ太郎リスペクト(*^^)v
はじまりはじまり〰️
むかーしむかし、、
きのうより、
もっーーーと昔のお話しです。
青い空!
みどりのキャベツ畑!
さらさら流れる小川の近くに、
小さな村がありました!
ここに1人、村一番元気な
男の子がおります!
あーーーーー!
腹へったーーー!
むしゃむしゃ、どーん!!
キャベツをまるごと頬張(ほおば)るこの子は
ここキャベツ村で生まれた
名を「キャベツ太郎」と言います。
キャベツ太郎)
「さーて、今日も畑を耕すぞ!
この村から見えるところは
全部キャベツ畑にするんだ!
わっはっは(^-^)
キャベツの王国を作ってやるー(^-^)
わっはっは!!」
村の子どもたち)
「まーたキャベツ太郎が
おかしな事言ってるぞー!
わっはっは。」
にぎやかな村です。
1人・・女の子がキャベツ太郎に近づき・・
袖をつかみます・・
ねぇキャベツ太郎・・・
私は桃が食べてみたい、、いつか本で読んだ
あまーい桃・・
桃の王国も作ってほしいな(^-^)
この子の名は「ドンブラ」といいます。
うまれつき体の弱い女の子
畑仕事はできず、いつも本を読んでいます。
ふたりは生まれた頃から仲良しです。
キャベツ太郎)
「おまえなぁ、、
キャベツ食えよ!
だから元気が出ないんだぞ!!
明日はオイラたち10才のお祝いだぞ!!」
この村では10才の年になると
山の上の祠(ほこら)に
自分たちの育てたキャベツを
お供えに行くという風習がありました。
キャベツ太郎)
「オイラが育てたキャベツをわけてやる
明日は一緒に山さのぼって
お供えするかんな!!」
ドンブラ)
ありがとう・・キャベツ太郎・・
がんばろうね・・・・
疲れたらおぶってね(^-^)
キャベツ太郎
自分で歩け!!(^-^)
今年10才になるのは村で二人だけ。
二人で祠を目指します。
ただ・・この祠には
恐ろしい秘密があったのです。
ふたり)
おっ母!おっ父!
いってきまーす!!!
・真っ赤な梅干の入ったおにぎり2つ
・竹の水筒に水いっぱい
・キャベツ太郎の育てた立派なキャベツをふたつ
しっかり全部、キャベツ太郎が担いで
ふたりは山の頂上にある祠を目指します。
出発の時、、
村の長
いいか二人共!
キャベツをお供えしたら
まっすぐ帰ってくるだぞ!
くれぐれも祠の中を見てはなんね!
わがったな!?
絶対に、、だぞ。
道中ふたりは村長の話を思い出していました。
なぁドンブラ
そもそも祠ってなんだ?
ふふふ(^-^)
キャベツ太郎はそんなことも知んねで来たんか?
祠はな、神様を祀(まつ)ってあんだよ
きっとえらい神様が村を守ってくださんだ(^-^)
そうか~神様か~
でもせっかく作ったキャベツ
オイラが食べたかったなぁ
ふふふ(^-^)
キャベツ太郎はいつもお腹すいてるね
アタシの分のおにぎりも食べていいよ
そのかわり、帰り道はおぶってね(^-^)
まーた言ってらぁ
はぁーはぁー
はぁーはぁー・・しんどいなぁ
ドンブラ大丈夫か?・・・
ほれ、背中さ・・のれ。
・・うん。ありがとう。
見えたぞ!!あれが祠だな!!!
????
神・・さまだよな?
祀っているの?
祠には・・・
大きな爪で掻かれたような
大きな牙で噛まれたような
傷跡がたっくさんついておりました。
なんだか物騒な神様なんだなぁ
二人はキャベツをお供えして
丁寧に1回頭をさげました。。
すると・・・!
祠の中から綺麗な光が見えました。
なんだぁなんだ???
・・・・・・
ダメ!!!
村の長が言ってたのは
このことだったのね!
その時、キャベツ太郎が
ふと、祠の中を見てしまいました!
んーーまそうなキャベツだなぁ(^-^)
ドンブラ!お前も見てみろよ!
立派なキャベツが光ってるぞ!!
???
キャベツ太郎??
・・ついにドンブラも見てしまいました。
アタシには立派な桃が見える!?
桃が光ってる!?
二人は手を伸ばし、祠を開けてしまいました!!
すると・・・
中から白い煙が・・・・
もくもくもくもくもくもく
しゅるしゅるしゅる
気づいたら二人は
大きな大きな手のひらに乗っていました!!
がははははははは!!
おめぇたちか!!!
祠をあけてくれたんは!!
大きな声が空から降ってきます!
恐る恐る上を見上げると!
大きな目玉がひとつ
大きな牙がふたつ
大きな角がふたつ
山よりも大きい
大きな大きな鬼の神さまだったのです。
がははははは
百年ぶりだ!
ワシを閉じ込めた奴の気配も消えておる!
がははははは
お前たち二人には感謝せねばのう!
この鬼の神様はその昔
各地で悪さをし、それに怒った
山の神様たちが封じ込めたのでした。
毎年、その邪気を鎮めるため
お供えの儀式があったのです。
がはははははは
お前らの望む物は見えたかのう!?
祠を覗いたんだろう!!
おかげでわしは自由だ!!!
しかし・気に食わぬ・・・
たった100年で
すっかりわしの恐ろしさも
色褪せたようだのう!!
どれ・・・お前たちには
鬼の力をくれてやろう
いまより10年後、、、
気の向くままに!
暴れまわるとよいぞ!!
ぐわっはっはっは!!!
鬼の神様はそう言うと、どこかに消えてしまいました。
はっ・・・と気づき
二人が目を覚ますと
そこは、村の入口でした。
あたりはもう夜です。
あの祠・・なんだっだんだべ・・・
ドンブラ!おめぇなんか覚えてるか?
祠が光ったとこから思い出せね・・・
何かおっかねぇ夢をみたような・・・
二人はひどく疲れて家路につきました。
後日、開いた祠を見た村長から
こっぴどく怒られるも
なにも起きなかった村を見て
安心した村長は儀式を取りやめとしました
それから・・9年と364日後・・・
・・・
二人はキャベツ村で過ごし
幸せな仲睦まじい夫婦となっておりました
ドンブラのお腹には子宝も!
ドンブラ!体は大丈夫け??
明日生まれるかもしんねなぁ!
したら、おめぇと誕生日もいっしょだぁ(^-^)
名前は何にするべ~(^-^)
明日はドンブラ20才の誕生日
この日の為、キャベツ太郎は
畑を広げ、開拓し、
昔ドンブラが食べたがっていた
桃の木を育てていました。
今年に入り、やっと念願の!
大きな大きな実が1つなりました(^-^)
ドンブラ頑張ってくれろ!!
オラたちの子だ!!
昔食いたがってた桃も!!
やっーとなったんだぞ!
腹いっぱい桃食わせたるからな(^-^)
朝方、・・・ついに!!!!
おんぎゃーおんぎゃー!!
立派な男の子です!!!
ああ、あたしの子・・・
なんて可愛いの・・愛しの子・・
ドンブラ、ドンブラ・・あああ・・ドンブラ
よく頑張ったよぅ、、ありがとう・・
可愛いかおだなぁ
オラたちの子だ!!(^-^)
キャベツ太郎が我が子を抱き上げようと、
その時でした!
空が割れ、大きな大きな・・
あの時の鬼の神様が現れたのです。
・・約束の10年だぁ
がっはっはっは
そ~れ、力をわけてやる!
存分に暴れるがよいぞぅ
ぐわっはっはっは
キャベツ太郎の体が!
大きな大きな鬼になっていきます。
ドンブラの腕はふくれあがり大きな爪が!!
あ・・ああああ
なんてこと!
キャベツ太郎!思い出したわ!!!
あの時の、、祠の神様・・・。
我が子を抱いた手が
どんどんと大きくなり
今にも最愛の子を押しつぶしてしまいそう。
村人たち
鬼だーー!!
鬼が出たぞーー!!
で、でかい、
村が!村が壊されるー!!
村の長
鬼だ!鬼だ!
赤ん坊も抱いてるぞ!
鬼の子だ!!
村から追い出せーーー!!!
いけない・・このままでは・・・
この子は村にいても殺されてしまう
キャベツ太郎・・・
最後に・・桃を一口食べさせて・・・
大きくなってしまった
爪の尖った腕で桃をもぎり
一口。。
もしゃもしゃ・・
もしゃもしゃもしゃ・・
あああ、なんて美味しいの・・
昔本で読んだ通りだわ・
ありがとう。。アタシの旦那様。。。
アタシのために・・こんな・こんな大きな・
美味しい桃・・
大変だったでしょう・・・
ううう。
可愛い可愛いあたしの子・・
ごめんね、ごめんね、ごめんね、、
ずっと抱っこしていたかった・・・
ずっと家族3人で笑っていたかった・・
なんで・・なんで、、こんなことに・・・
ドンブラはこの大きな桃に、、
あかん坊がひとり入れるくらいの穴を開け
今にも潰してしまいそうな
我が子を桃にのせ
しずかにしずかにゆっくりと、、
近くの小川に流しました・・
どうか、どうか、神様どうか。。
あの子だけは生かしてください・・ううう。
ぐぐぐううおおううおおうう
ドンブラ!!ドンブラ!!
このままでは村も家族も!
全部壊れてしまう!
すでに山ほど大きくなってしまったキャベツ太郎
最後の力をふりしぼり
泣き崩れるドンブラを口に入れ
走り出しました。
山を1つ2つ越え・・
ごめんようごめんよう
一粒が家ほどもある涙を流しながら・・
・・・思い出した・・
オイラ達が言いつけを守らなかったばかりに
ごめんようごめんようごめんよう
オイラの子・・・
一度でいい、、、抱きしめたかった・・・
許しておくれ許しておくれ許しておくれ
だめな父さん母さんでごめんよう
いつか。。いつかきっと
オイラ達をこらしめにきておくれ・・・
海にたどりついたキャベツ太郎。
海に入り、、愛する妻を傷つけないよう
じっと動かず、、、、、、、
そのまま大きな鬼の島となりました。
キャベツ太郎の口の中では、
我が子を抱けない悲しさから
心まで鬼になってしまったドンブラ。
無事もわからない我が子・・・
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
・・・アタシたちの子
・・・ドンブラの子
・・・どんぶらこ。
桃が静かに流れてゆく・・
・・・(完)
童話、桃太郎に続く
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